東海東京証の佐野氏:介入でも円高基調維持か-長期金利は1%中心に

東海東京証券の佐野一彦チーフ債 券ストラテジストは15日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビュ ーで、日本政府による為替介入が今後のドル・円相場に及ぼす影響や、 当面の長期金利の見通しについて以下の通りコメントした。

為替介入が及ぼす影響:

「菅直人首相が民主党代表選で再選したことから円売り介入に懐 疑的な見方もあっただけに、このタイミングでの介入実施は効果的だ った。1ドル=82円台という約15年ぶりの円高水準まで加速した後 だっただけに、市場は虚をつかれた格好でドルが買い戻された」

「ただ、構造調整のさなかにある米国経済の早期回復が見込みづ らいなど、相対評価の下での円高基調を変えるのは困難であろう。つ きあい程度に欧米で介入が行われるとしてもいわゆる負け戦だとみて おり、今後、84円台から大きく円売りに傾く感じではない」

長期金利は1%中心のレンジに:

「債券先物相場は朝方に142円台を付けていたが、さすがにやり 過ぎの水準であったため、予想外の円売り介入をきっかけに新規に買 っていた向きが投げ売りを余儀なくされた」

「もっとも、民主党代表選を控えて大方の市場参加者は債券買い で対応できていなかったため、今後しばらくは需要がにじみ出てくる 時間帯だ。長期ゾーンの国債入札も10月7日の10年債、14日の30 年債まで間隔が空くだけに需給ひっ迫が意識されよう」

「長期金利は9月いっぱい1.1%台を臨めなくなった。世界的に 景気減速リスクが高まる中、投資家は時間をかけながらも買いの決断 を迫られよう。年内を展望しても直近高値1.195%が上限となり、今 後は1%を中心にレンジを形成していく公算が大きい。金利の下限は 年内では8月末に付けた0.895%、年度内では0.75%と予想している」