エネルギーブームに備えよ、20年で需要30-40%増へ-世界会議

モントリオールで今週開かれてい る世界エネルギー会議では、世界は次のエネルギーブームに備えるべき だとの声が強まった。エネルギー需要は増加するとの長期的な見通し が、景気回復ペースが鈍化しているとの懸念をしのいだ形だ。

米調査機関IHSケンブリッジ・エネルギー研究所(CERA)の ダニエル・ヤーギン会長は13日、今後20年間で電力・燃料需要が30 -40%増加するとの見通しを示した。新興市場諸国の所得が増加し世界 経済が成長するとの見方が背景。

米エネルギー情報局(EIA)のリチャード・ニューウェル局長は 「世界のエネルギー需要は長期的にみて増加し続けるだろう」とし、 2035年までに50%増との予想を示した。

国際エネルギー機関(IEA)は先週、原油需要は今年と来年、横 ばいで、先進国の経済成長が鈍化する中で在庫が積み上がるとの見通し を示した。

米国の石油在庫は過去20年間で最高水準に達している。米エネル ギー省によると、3日終了週の原油と石油製品の在庫は過去13週間で

4.9%増え11億4000万バレルに達した。

欧州3位の石油会社、仏トタルの最高総務責任者(CAO)のジャ ンジャック・ギルボー氏は、長期的に「化石燃料だけでは需要を満たせ ないだろう」と述べた。

化石燃料への依存

世界最大の国営石油会社サウジアラムコのハリド・ アルファリ最 高経営責任者(CEO)は13日の演説で、「エネルギー源の中で化石 燃料の割合は長期的に低下していくとみられるが、エネルギー総需要が 急増すると予想されるので絶対量は引き続き増加するだろう」と述べ た。

EIAのニューウェル局長は、「現行の政策、市場トレンドの下で は化石燃料の比率は70-80%を維持しそうだ」と予想し、この見通し は米中など消費大国のエネルギー効率改善、再生可能燃料の消費増など の要因を織り込んでいると説明した。

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