明治HLD株高値並ぶ、長期経営指針と事業再編発表-効果発現期待

乳業首位で、医薬品事業も展開す る明治ホールディングス株が続伸し、一時前日比2.8%高の4000円と 8月30日の年初来高値に並んだ。同社は14日、2020年度に向けた長 期経営指針と、グループの事業再編方針を発表。再編による経営効率 化で、長期的な収益水準の拡大を見込む買いが優勢になった。

明治HLDが14日の取引終了後に発表した長期経営指針「明治グ ループ2020ビジョン」によると、20年度に売上高で1兆5000億円、 営業利益率5%以上を目指すとしている。会社側の2011年3月期(今 期)の連結業績計画は、売上高で前期比2.2%増の1兆1310億円、営 業利益で0.7%増の290億円、営業利益率は2.6%。

また同社は、子会社間の会社分割により、傘下に食品事業会社と 薬品事業会社を置くグループの事業再編も発表した。新たな事業会社 2社は、11年4月1日付で明治乳業から商号変更を行う明治と、同日 付で明治製菓から商号を変更するMeiji Seika ファルマ。明治は菓子、 牛乳・乳製品、食品の製造や販売を行い、Meijiファルマは医療用医 薬品、農薬、動物薬の製造や販売を手掛ける。

独立系調査会社ティー・アイ・ダブリュの西村尚純調査部長は、 事業再編によりシナジー効果創出に本腰を入れるとのことで、「全体的 にポジティブな印象を持った」と指摘。ただ、長期経営指針は「意欲 的だが、具体化するのはなかなか難しい」とし、さらに具体的な方針 が出てくるのは12年度からで、現時点では「あくまで方向性を示した もので、株価への影響は限定的」とも話した。

また、足元の業況について西村氏は、4-6月(第1四半期)は 抗生物質やジェネリック医薬品の売り上げが好調で予想以上に良かっ たが、この勢いが第2四半期まで続くかは疑問だと指摘。それでも、 第1四半期の上振れ分で今期業績が上振れることは「ほぼ確実」と話 した。TIWでは、今期の営業利益を320億円と見ている。

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