フーマイスの初値970円、公開比3%安-ジャスダック上場

電子部品商社のフーマイスターエ レクトロニクスが15日、大証ジャスダック市場に新規株式公開(IP O)した。公開価格が仮条件の下限で決定するなど事前の人気は低く、 初値は970円と公開価格1000円を3%下回った。その後は割安感から 買いが入り、1040円まで上昇した。

証券ジャパンの大谷正之調査情報部長は、「電子部品商社は業績が 製品の需給に左右されやすいため、市場で評価されにくい面がある」と しつつ、同社の場合、「公開価格の株価純資産倍率(PBR)が約0.4 倍と、割安感が強い」と話していた。

フーマイスター(東京都千代田区)は半導体や電子デバイスの仕入 れ・販売を行う。日立製作所グループからの仕入れが過半を占め、販売 先は韓国LGグループ向けが8割程度を占める。

同社の武石健次社長は、日立が大株主だったルネサステクノロジー が「NECエレクトロニクスと経営統合したことで、取扱量が増えそう だ」との見方を示す。今後については「デジタル家電向けなどの電子材 料を成長分野と位置付けている」と話した。

2010年9月期の業績は売上高が前期比3.2%増の1076億3200万円、 経常利益が同3.8倍の6億2000万円、純利益は同5.1倍の3億4000万 円の見通し。1株利益予想は159円4銭。公開価格の予想PER(株価 収益率)は6.3倍。

公開価格は仮条件(1000-1300円)の下限で決定し、目論見書の 想定発行価格1450円を大きく下回った。調達資金は金融機関からの借 入金の返済に充て、有利子負債を減額する。主幹事は野村証券。