BP原油流出事故の補償基金:近接地域以外のレストランなども視野に

メキシコ湾で英BPが保有する油 井で発生した原油流出事故の被害者への損害賠償支払いのために創設さ れた200億ドル(約1兆6600億円)規模の基金を管理するケネス・フ ァインバーグ氏は、湾岸から数マイル以内に位置していないレストラン やホテルのオーナーらに対し賠償金請求を申請するよう促している。

ファインバーグ氏は14日、オーランドで開かれたフロリダ州飲食 業・宿泊施設業協会の会合で「流出事故の影響で被害を受け、賠償請求 が妥当と考える事業者については、近接しているかどうかにかかわらず 申請することを提案する」と述べた。

ただ、ファインバーグ氏は湾岸から遠距離にある事業者の法的な適 格性については引き続き懐疑的に見ていると述べた上で、近接している かどうかに基づいて賠償金の支払いを決定するのは、提訴件数の増加に つながり、訴訟件数を減らすという基金の目的を損なうのではないかと 懸念していると表明した。基金は裁判所より寛大な判断を下すとの見通 しを示した。

フロリダ州のホテルやレストランは流出事故に伴う観光客の減少で 打撃を受けたと主張しており、これらの事業者への補償問題はファイン バーグ氏が直面している課題の中で最も議論の的となっている。フロリ ダ州のマッカラム司法長官は、ファインバーグ氏の賠償請求資格の設定 は連邦法で定められた賠償金支払いに関する規定より厳しくなっている と指摘した。