オリックス:アジアに1000億円投融資-中国で航空リースも

国内総合リース最大手オリックスは 今期中にアジアを中心とした海外で1000億円を投融資する方針だ。う ち2割程度を中国に振り向け、需要が急拡大している航空機や船舶のリ ース事業に参入することなどを検討中だ。ノンバンク業界でも内需の低 迷を背景に成長著しい海外に活路を求める動きが活発化してきた。

浦田晴之副社長(55、兼最高財務責任者=CFO)は14日、ブル ームバーグ・ニュースの取材に「アジアの成長性に期待している。今期 は海外と国内リテール(個人向け)事業にメリハリある経営資源の配分 をする」と述べた。海外営業資産を2011年3月末までに前期末の8608 億円から1000億円積み増す計画だ。

浦田副社長は、資金をマレーシア、インドネシアなどでの既存のリ ース事業拡大のほか、中国での投融資などに使う方針だ。航空機や船舶 リース事業などを念頭に置いている。この場合、地元企業なども出資す る現地法人を立ち上げることなどを想定している。

国内金融業界ではみずほや三井住友、三菱UFJなどのメガバンク グループが過去数年、中国などアジア地域で銀行拠点の現地法人化を進 めている。アコムやプロミスも子会社などを設立して現地の消費者金 融事業の拡大を図っている。オリックスは中国で2005年前後から工場設 備リースなどを手掛けている。

オリックスは昨年12月に大連に中国本社を設立し、投融資事業の 本格展開を始めた。8月には食品・日用品関連企業に特化した人民元建 てファンドを組成すると発表している。一方、国内リテール事業につい て浦田副社長は、傘下の信託銀行で預金を集め、個人向けローンなどを 拡大したいとしている。

オリックスでは金融危機後の資金調達懸念もあり、資産圧縮など財 務体質の強化を続けてきた。浦田副社長は路線を見直し、今期を「新た な収益源の種をまく挑戦の年」と表現。総資産額やDEレシオ(自己資 本に対する負債比率)は横ばいを維持しながら、海外同様、国内リテー ル事業でも資産を1000億円増やしたい考えを示した。

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