ファミリーオフィスのMAM:日本株ファンドの成績が年初来で14%

シンガポール拠点の富裕層向け資産 運用のMAMが日本企業の株式などで運用するファンドが年初から8 月までで14%の収益を上げた。世界のヘッジファンド指数の同1.8%を 大幅に上回り、運用資産額は115億円に拡大した。好調な運用を背景に 日本を投資対象とする新ファンドを設定する方針だ。

MAM加藤元マネージング・ダィレクター(39)によると、「アジ ー・ファンド」は、日本株のほかデリバティブ(金融派生商品)が投資 対象。ドイツ証券のトレーダーだった東亮氏が業界再編などを売買機会 とするイベントドリブン戦略で2009年10月に運用を開始した。当初か らの結果は29%となっている。

MAMは企業オーナーなど富裕層向けの資産運用業態であるマル チ・ファミリーオフィスとして06年に設立。複数のファンド数本を限 定された投資家に提供しており、運用総額は5億ドル。「アジー」は同 社で初めてファミリーオフィス以外の金融法人やファンド・オブ・ファ ンズ(FOF)など機関投資家の資金を受託した。

加藤氏はアジーの運用成績について「毎月1-2%の収益をコンス タントに上げた結果」と述べた。日本市場については「成熟度が高く、 ある程度の金額を投資するには必要な市場」と指摘。投資家は日本を対 象から外すことはないとみている。新ファンドは来年にも1-2本を設 定したい考えを明らかにした。