日本の債券投資マネー、ブラジルに向かう-高金利でキャリー取引魅力

世界で最も日本の債券投資マネー を引き付けているのはブラジル債券だ。経済規模が中南米最大の同国 での利上げ幅が今年に入って世界最大となっていることが背景だ。

投資信託協会(東京)によれば、今年1-7月の日本の投信によ るブラジル債券の買い越しは76億ドル(約6320億円)。この規模は米 国とカナダ、オーストラリアの債券買越額の合計を上回ったほか、英 国とユーロ圏への投資額も上回った。日本の投資家のブラジル債券保 有額は53%増の1兆8000億円となり、過去最高となっている。

ブラジル中央銀行は今年これまでに政策金利を計2ポイント引き 上げて10.75%としている。この利上げ幅はブルームバーグがカバー している世界の中銀56行のなかで最大。ブラジルの同金利水準はレバ ノンとパキスタン、ベネズエラに次いで世界で最も高く、低金利国で 資金を調達して高金利資産に投資するキャリー取引の投資家を引き付 けている。

パトリア・インベスティメントスのパートナー、ルイス・フェル ナンド・ロペス氏(サンパウロ在勤)はブラジル債券投資に「世界で 最も積極的な投資家の一角として恐らく日本人が挙げられるだろう。 彼らはキャリー取引に非常に妙味があることを認識している」と指摘。 「金利は予見可能な将来において下がらないとみられるため、債券投 資には面白みがある」と語った。

日本の政策金利は0.1%で、10年物国債利回りは14日に1.11% と、8月18日に付けた7年ぶり低水準の0.9%まで21ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)となっている。同年限のブラジル国債 利回りは11.75%と、英国債の3.05%や米国債の2.68%を圧倒してい る。