英国債:10年債利回り、1週間で最大の低下-低金利の継続観測で

英国債市場では10年債相場が 上昇し、同利回りは1週間で最大の低下となった。政府が歳出削減を 進める中、イングランド銀行(英中央銀行)が低金利を継続するとの 観測が広がった。

2年債相場はドイツ2年債相場を上回る伸びとなった。英王立公 認不動産鑑定士協会(RICS)が集計した英住宅市場に関する8月 の調査結果で、住宅価格下落を示す回答の割合が市場予想以上となり、 昨年5月以来の高水準となった。この日発表された8月の英インフレ 率は政府目標の上限である3%を6カ月連続で上回った。ドイツの景 況感指数は9月にエコノミスト予想以上に悪化し、1年7カ月ぶり低 水準に落ち込んだ。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの債券ストラテ ジスト、ジョン・レース氏(ロンドン在勤)は、「ますます支持が減 っている財政引き締めの本格化を前に、景気の勢いは鈍化しつつある ようだ」と述べ、「利回りは低下するだろう」との見方を示した。

ロンドン時間午後4時35分現在、10年債利回りは前日比6ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.05%。一時は

3.03%まで下げる場面もあった。同国債(表面利率4.75%、2020 年3月償還)価格は0.56ポイント上げ113.89。

オズボーン財務相は予算削減計画の詳細を10月20日に発表す る。イングランド銀のキング総裁は先月11日、予算削減を考慮して 経済成長率予測を下方修正し、インフレ率が2012年に中銀目標であ る2%を下回るとの見通しを示した。