米シスコ:初の配当を決定、11年通期に実施へ

ネットワーク機器最大手の米 シスコシステムズは11年7月通期に、初の配当実施を計画してい る。

シスコのジョン・チェンバース最高経営責任者(CEO)は 14 日、カリフォルニア州サンノゼでの年次アナリスト会議で、「当 社は今期に実施することを決定した」と発言。配当利回り1-2% で検討しているという。

シスコが今年7月末時点で確保していた現金と短期投資は、 合わせてほぼ400億ドル(約3兆3200億円)。今年の米株式相場 がほぼ横ばい圏で推移するなか、一部の企業は株主還元に向けて 代替手段を模索している。米マイクロソフトは配当と自社株買い の資金を調達するため債券を発行する計画だと、事情に詳しい関 係者1人が13日明らかにした。

ハイテク産業の集積地、シリコンバレーの大手企業の大半は、 グーグルやアップル、ヤフーを含め、配当を実施していない。株 主を納得させるため、大抵は利益の直接還元よりも企業成長にな る株価上昇に依存している。

シスコのフランク・カルデロニ最高財務責任者(CFO)は 14 日、同社が手持ち資金の多くを海外で保有しているため、配当 の規模と時期は税法や資金の本国送金に関する政策に左右される と述べた。