みずほ証の上野氏:菅氏続投で円高・債券買い-国会困難も再編なし

みずほ証券の上野泰也チーフマー ケットエコノミストは14日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビ ューで、民主党の代表選挙で菅直人首相が勝利を収めて続投が決まっ たことを受けて、以下のようにコメントした。

金融市場の反応について:

「菅首相の再選と、事前の世論調査通りの結果となった。財政の 問題に安心感が出て、債券は買いだろう。ただ、ねじれ国会は変わら ず、政治状況が激変するわけではない。債券買いも限られそうだ」

「円高・ドル安が進行しているのは、為替介入への姿勢の濃淡に よる反応だと思う。小沢一郎前幹事長の方が介入に積極的というイメ ージが強かったため、菅首相の再選で円高に振れている」

「世界経済や米国経済、特に米連邦準備制度理事会(FRB)の 金融政策を見極めたい。長期金利は年末まで1.0-1.2%のレンジでも み合いが続くのではないか」

閣僚人事と財政政策への影響:

「内憂外患で党内融和、挙党体制を掲げ、小沢前幹事長支持派に 目配りする必要がある。一方、小沢支持派へ目配りし過ぎると内閣支 持率が落ちるだろう」

「小沢前幹事長は1兵卒として頑張ると言っているので、よほど 人事で冷遇されない限り、離党・政界再編の動きにはならないと見て いる」

連立政権の枠組みと来年度予算編成について:

「国会対応は困難を極めると見ている。どういう形で法案を通せ る形にするのか難しい課題。年度末危機説も流れており、菅政権が行 き詰まるリスクもある。部分連合を組むのか、新連立を模索するのか、 野党との連携が課題となるだろう」

14日の現物債市場で長期金利の指標とされる新発10年物の310 回債利回りは午後3時40分過ぎからは前日比4.5ベーシスポイント (bp)低い1.10%で推移している。