OPEC創設50年で初の女性閣僚、祖国ナイジェリアでも改革に挑む

ナイジェリアのデザニ・アリソン マドゥエクウェ石油相は、石油輸出国機構(OPEC)が来月ウィーン で開く定例総会に女性初のOPEC閣僚として出席する予定だ。ただ、 祖国ナイジェリアで果たす役割の方がずっと厳しいものになるかもしれ ない。

ナイジェリアのジョナサン大統領は、原油を生産する国際企業と国 内の武装勢力との板挟みになっており、今年3月に任命されたアリソン マドゥエクウェ石油相は厳しい交渉の陣頭指揮を執ることになる。同国 では武装勢力の活動が5年間にわたって続き、国外からの投資が減少し ている。

課題は、ナイジェリア政府が握る利益や支配権が大き過ぎるとして エネルギー各社が批判している石油・ガス業界関連法案の議会での審議 だ。さらに武装勢力を鎮めるため、石油関連の利益の10%を原油資 源の豊富なデルタ地域のコミュニティーに配分する政府の計画を進めな ければならない。デルタ地域はアリソンマドゥエクウェ石油相の出身地 でもある。

14日に創設50周年を迎えるOPEC内部では、ナイジェリアの生 産目標の拡大について協議することになるだろう。原油生産は同国の政 府収入の8割を占める。

アリソンマドゥエクウェ石油相(49)はロンドンでインタビューに 応じ、自身の新たな役割について「責任は非常に大きい。ナイジェリア とサハラ以南のアフリカに対する責任がわたしの両肩にずっしりとのし かかっている」と語る。

同石油相は、12カ国が加盟するOPECで初の女性閣僚となるこ とにより、男性優位のOPECの環境や態度を変えるチャンスになるか もしれないと指摘する。「これを機会にOPECの成長や事業のやり方 により重点が置かれることを望んでいる」と述べた。

同石油相は現ロイヤル・ダッチ・シェルの元マネジャー、フレデリ ック・アガマ氏の娘で、幼少期をナイジェリアのポートハーコートにあ る石油生産施設の周辺で過ごした。米ワシントンのハワード大学で建築 学を学び、英ケンブリッジ大で経営学の修士号を取得した。米国で勤務 後、1993年にナイジェリアに戻り、シェルのナイジェリア部門で勤務。 女性初のエグゼクティブディレクターを務めた。

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