ノルウェーの政府系ファンド:ボラティリティは良い事、リスク拡大へ

ノルウェーの石油収入を運用する 世界第2位の政府系ファンド(SWF)、ノルウェー政府年金基金グロ ーバルは、リスクテークを増やし、ボラティリティを活用してリター ンを拡大する意向を示した。

同ファンドの資産を運用するノルウェー銀行投資運用局のスリン グスタッド局長は、13日のブルームバーグテレビジョンのインタビュ ーで、「金融危機で起きたことを振り返ってみると、われわれのような ファンドはうまく切り抜けており、それがある程度われわれのリスク 能力やリスク意欲を拡大した」と指摘。「30年という期間では、実は ボラティリティを受け入れることで報酬を得ている。ボラティリティ は実はわれわれにとって良い事だ」との見方を示した。

運用資産4590億ドル(約38兆2500億円)の同ファンドは欧州最 大の株式投資家。昨年は26%のリターンを上げており、2008年に被っ た過去最大の1040億ドルの損失の大部分を取り戻した。今年前半には、 ギリシャとスペイン、イタリア、ポルトガルの債券を購入した。また、 株式の比率を3年前の4割から6割に引き上げた。同ファンドは長期 戦略により、4-6月期(第2四半期)に出した250億ドルの損失を カバーできると述べた。

スリングスタッド氏は、「われわれは危機の間に相当な量の株式を 購入しており、今後も時間と共に変動するリスクプレミアムを活用す るつもりだ」と語った。

同ファンドは、ポートフォリオの不動産投資の比率を5%に引き 上げることを目指す一方で、株式へのシフトにより長期的リターンが 拡大すると見込む。6月末現在の株式の比率は59.6%、債券は40.4% だった。

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