日ゼオン株が急落、サムスン向け位相差フィルムのシェア低下を懸念

合成ゴムや高機能材料などを手が ける日本ゼオンの株価が前日比4.4%安の631円まで急落し、8月11 日(6.9%)以来1カ月ぶりの日中下落率を記録した。同社の液晶テレ ビ向け位相差フィルム「ゼオノア」のシェアが足元で想定以上に低下し ていると一部アナリストが指摘し、業績懸念が高まった。

クレディ・スイス証券の簡野邦彦アナリストは13日付リポートで、 位相差フィルムの主要顧客であるサムスンパネル(S-LCD含む)の 調達スタンスの変化により、想定以上にコニカミノルタホールディング スのnTACのシェアが高まっているもようだと指摘した。

簡野氏によると、3-4月ごろにはサムスンでのゼオノアのシェア は3-4割、nTACが4-5割だったが、足元ではゼオノアは2-3 割に低下し、nTACは5-6割を占めているもよう。2011年春モデ ルの調達では、3-4割前後が第5世代nTAC(従来通り2枚組)、 3-4割がゼオノア1枚とnTAC1枚を使ったハイブリッドなどにな りそうだと同氏は述べ、「ゼオノアの2枚型はほぼなくなる方向」とし ている。