香港:11年の住宅価格上昇率12%、世界最高見込み-ナイト・フランク

香港は住宅価格の上昇率で来年、 世界一となる公算が大きいと英不動産ブローカー、ナイト・フランク が指摘した。ただし、信用危機後の上昇ペースは鈍化し、より持続可 能な水準で推移するとみている。

ナイト・フランクは14日付リポートで22カ国・地域の予想を示 し、香港の住宅価格は2011年に12%上昇すると予想。当局による市 場抑制策の効果で、10年見通しの18%からは伸びが鈍化すると見込 んでいる。また、ロシアとマレーシアは11年の価格上昇率が10%以 上となり、香港に次ぐと見込んでいる。

香港当局は、過去最低水準の金利や中国本土の富裕層からの購入 需要によるバブル回避に向け、不動産価格の伸び抑制に動いている。 アジア太平洋地域は金融危機による住宅価格の下落が欧米ほど悪化せ ず、09年以降の住宅市場の回復を主導してきた。

ナイト・フランクの住宅調査責任者、リアム・ベイリー氏は発表 資料で「アジアの主要な住宅市場は、大半のケースで信用危機以前の 水準を大幅に上回っている」と指摘。そのため「アジアの業界専門家 は市況の軟化は免れ得ないとみているようだ」と説明した。

香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)の陳徳霖(ノーマ ン・チャン)総裁は13日、不動産バブルのリスクについて懸念を表 明した。香港の不動産価格は09年の初め以来約47%上昇している。

以下はナイト・フランクが示した住宅価格の上昇率予想(抜粋):

市場                        2010年        2011年

香港                          18            12
ロシア                         8.8          11.3
マレーシア                     0            10
スウェーデン                   4             6
中国                           6.5           5
シンガポール                  10             3
スイス                        -5             3
英国                          -3.3           2
米国                          -1             1
カナダ                         3.5          -0.9
スペイン                      -4            -2
アイルランド                 -11            -3