米ヘッジファンド業界団体:高頻度取引への新規制に反発-書簡送付

米ヘッジファンド業界最大のロビ ー団体は監督当局に対し、高頻度トレーディングの新規制はすべての 投資家のコストを増やし市場の流動性を低下させるとして、規制を見 送るよう強く要請した。

ワシントンに本拠を置くマネージド・ファンズ・アソシエーショ ンの法律顧問、スチュアート・キャスウェル氏は、米証券取引委員会 (SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)に助言する委員会にあ てた12日付書簡で、コンピューターを駆使して高頻度取引を行うトレ ーダーに対し市場にストレスがかかった状況で株式を売買することを 義務付けると、出来高が減少すると指摘。投資家はその結果、株式売 買に対するコストが高くなるとの見解を示した。書簡はSECとCF TCの両委員長にも送付された。

書簡は「経験に基づいたデータの裏付けがある改革を慎重に推進 し、導入するよう要請する」とし、「経験に基づくデータに裏付けられ ていない改革は投資家にさらに悪影響を及ぼす恐れがある」と主張し た。

5月6日の相場急落により、米国株の時価総額が20分足らずで 8620億ドル(約71兆8500億円)失われたことに対応し、SECとC FTCは新たな規制を検討している。シューマー米上院議員(民主、 ニューヨーク州)ら民主党議員らは、高頻度取引業者が株価急落時に 市場から手を引いたことが下げに拍車を掛けたと指摘している。

シャピロSEC委員長は今月7日の講演で、市場に「最高のアク セス」を持つトレーダーに対してマーケットメーク(値付け)義務を 負わせるべきかどうかをSECが検討することを明らかにしていた。