米国株:下落、BOAの融資買い戻し懸念で金融に売り

米株式相場は小幅安。バンク・ オブ・アメリカ(BOA)が200億ドル相当の住宅ローン買い戻 しを迫られるとの懸念から売りが優勢になった。一方、ハイテク 株は高い。

BOA株は1.9%下げ、S&P500種株価指数の銀行株指数 は24産業で最も下落した。ローンの評価損で10億ドル超を計上 すると発表した地銀のBB&Tは急落。

一方、シスコシステムズは初の配当決定を発表して0.9%上 昇。ヒューレット・パッカード(HP)も高い。金相場がオンス 当たり1276.50ドルと、過去最高値を更新したことを好感し、ニ ューモント・マイニングは4%上昇した。

S&P500種株価指数は5日ぶりに下げ、前日比0.1%安の

1121.10。ダウ工業株30種平均は17.64ドル(0.2%)下げて

10526.49ドル。

ラッセル・インベストメンツの主任市場ストラテジスト、ス ティーブン・ウッド氏(ニューヨーク在勤)は、「経済指標は強弱 まちまちだ」と指摘。「最近の値動きはかなり速かった。経済環境 は引き続き非常に振れが大きい。値動きが荒い状態が続くだろう」 と述べた。

S&Pの銀行株指数は1.5%安と、全24産業中で最も下げ がきつい。

BOAは2005-07年に組成した最大200億ドルの住宅ロー ンを買い戻さざるを得なくなるとの懸念が広がった。誤った情報 や不十分なデータに基づいて組成したとされることが理由。英フ ィナンシャル・タイムズは、BOAが売却を望む資産や事業の特 定を計画していると報じた。

ハイテク株は高い

S&P500種の情報技術(IT)株指数は0.5%高と、全10 セクター中で上昇率首位。同指数は4月23日以降、11%下げて いる。

シスコシステムズはカリフォルニア州サンノゼでの年次アナ リスト会議で、初の配当を計画していることを発表した上で、配 当利回りを1-2%で検討していると明らかにした。

リッジワース・キャピタル・マネジメントのシニア投資スト ラテジスト、アラン・ゲイル氏は「ハイテク株主導の上昇は意外 ではない」と述べた。さらに、「ハイテク企業には手持ちの現金を 建設的な方法で使い始めるようかなりの圧力がかかっている」と 話した。

S&P500種は一時、0.5%上げる場面もあった。8月の米 小売売上高が前月に続きプラスの伸びを記録、今年下半期の景気 が落ち込むとの懸念がやや緩和されたことが支援材料。小売売上 高は前月比0.4%増と、前月の0.3%増(速報値0.4%増)から 伸びがやや拡大した。8月の自動車を除く小売売上高は0.6%増 と3月以来で最大の伸び。エコノミスト予想では0.3%増だった。

ニューモント・マイニングスは4%高。金先物相場は一時オ ンス当たり1276.50ドルを付け、過去最高値を更新した。

通期の1株当たり利益見通しを引き上げたベスト・バイは 6%高。

追加緩和観測

借り入れコストを低く抑え、景気回復を支援するため、米連 邦準備制度理事会(FRB)が追加の債券購入を発表するとの思 惑が買いを誘う場面もあった。ただ、ゴールドマン・サックス・ グループの米国担当チーフエコノミスト、ジャン・ハッチウス氏 は、FRBが新たな金融緩和策を講じても、景気への浮揚効果は あまり大きくないとの見解を明らかにした。

キー・プライベート・バンク(オハイオ州クリーブランド) のチーフ投資ストラテジスト、ブルース・マケイン氏は「見通し にはかなりの開きがある」と指摘。「まだデフレとリセッション(景 気後退)を懸念しているなら、FRBが支援に動くことを確信し ている。一方、予想より強い最近の経済指標に注目する見方もあ る」と語った。

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