きょうの20年債入札は低調との見方、民主代表選と日程重なり応札慎重

この日に実施される20年利付国債 入札について、債券市場参加者の間では低調な結果になるとの見方が 多い。民主党代表選挙と日程が重なったことで投資家の強い需要が見 込みにくいためだ。

大和証券キャピタル・マーケッツの小野木啓子シニアJGBスト ラテジストは、「20年債入札は悪いと思う。9月に入って国債入札は さえない結果が続いている。民主党代表選の結果発表への警戒感もあ り、慎重なスタンスでの運びになるだろう」と話した。

民主党の代表選は午後2時にスタートし、選挙結果が判明するの は午後3時半以降とみられている。これに対して、20年債の入札結果 が発表されるのは午後零時45分。

小沢一郎前幹事長は2009年衆院選のマニフェスト(政権公約)実 現を訴えており、債券市場では同氏の代表選への出馬を固めた8月下 旬から財政拡大への警戒感が強まり、将来の財政悪化を懸念して期間 の長い超長期債主導で金利上昇が加速してきた。

今回の代表選について、報道各社は菅直人首相が小沢前幹事長を ややリードしていると伝えている。マニフェスト修正に柔軟姿勢を示 している菅首相が勝利すれば、債券買いが優勢となる可能性が高いと みられる。しかし、その場合でも、民主党代表選の結果判明時間を考 えれば、「応札しづらい状況だ」とドイツ証券の山下周チーフ金利スト ラテジストは言う。

代表選に絡んだ財政懸念を受けて、債券相場の地合いは悪化して おり、9月に入って実施された10年債、流動性供給、30年債、5年 債の入札はいずれも低調な結果となっている。加えて、代表選という 今後の相場動向を左右しかねないイベントを前に、きょうの20年債入 札では強い買い需要は見込にくい。日興コーディアル証券の野村真司 チーフ債券ストラテジストは、「今回の入札で購入する投資家は少ない とみている」と話した。

もっとも、投資家の大半は運用難とみられ、金利上昇時には購入 意欲が強まる可能性が高く、入札結果が低調でも相場が急落するとの 見方は出ていない。日興コーディアル証の野村氏は、「代表選後に利回 りが上昇すれば、流通市場で買うことを考える向きが多いだろう」と 指摘。東京海上日動火災保険の菅谷忠晴債券投資グループリーダーも、 「金利水準が上がっているのは良いことで、最終投資家が買いの目線 になっている面は以前よりある」と語った。

前日の入札前取引では1.91%で推移しており、表面利率(クーポ ン)は、前回債の1.6%より0.3ポイント高い1.9%が予想されている。 同入札でクーポンが0.3ポイントの引き上げとなれば、2004年6月以 来約6年ぶりのこととなり、投資家から一定の需要が見込まれる。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE