米企業の社債保証コスト、5週間ぶり低水準-CDS取引

13日のクレジット・デフォルト・ スワップ(CDS)市場で、米企業の社債保証コストは5週間ぶり低 水準となった。中国の8月の工業生産の急増を受けて世界の経済成長 に関する楽観的観測が広がったほか、バーゼル銀行監督委員会が銀行 の自己資本に関する新規制の適用に最長8年の猶予期間を設けたこと が手掛かり。

マークイット・グループによれば、北米企業の信用リスクの指標 であるマークイットCDX北米投資適格指数(シリーズ14)のスプ レッドは、ニューヨーク時間午後5時23分(日本時間14日午前6 時23分)現在、0.2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低 下の102.6bp。スプレッド低下は通常、投資家心理の改善を意味す る。

同指数は8月31日に114.5bpを付けて以来、今月はこれまで低 下とならなかったのは1営業日だけだ。この日は8月9日以来の低水 準で終了し、一時100.41bpと、ソシエテ・ジェネラルの信用スト ラテジスト、マイケル・レイナー氏(ニューヨーク在勤)が魅力的と する水準に達した。

同氏は「全体の地合いは非常に良好だ」と指摘。「中国の指標は好 調で、欧州連合(EU)の欧州委員会は今年のユーロ圏経済成長率見 通しを従来予想のほぼ2倍に上方修正し、バーゼル委は銀行の新たな 自己資本規制に合意した。これで、市場に垂れ込めていた不透明感の 多くが取り除かれた」と説明した。

銀行の社債保証コストは低下。CMAによれば、ゴールドマン・ サックス・グループのCDSスプレッドは1.5bp低下の142.2bp。 モルガン・スタンレーは2.2bp下げて182.1bp。JPモルガン・ チェースは0.2bp低下して86.1bp。

マークイットによると、投資適格級の欧州企業125社で構成する マークイットiTraxx欧州指数のスプレッドは0.6bp低下の

104.4bp。主に高リスク・高利回りの50銘柄で構成するマークイ ットiTraxxクロスオーバー指数は7.8bp低下の467bp。