マイクロソフト、配当と自社株買いの資金調達で年内にも起債-関係者

米マイクロソフトは配当と自社株 買いの資金を調達するため年内にも、債券を発行する計画だ。現金の 多くを海外に保有しているためだという。事情に詳しい関係者1人が 明らかにした。

計画は社外秘であり未完成であるとして同関係者が匿名を条件に 語ったところによると、マイクロソフトは現在最上級の債務格付けを 損なわない範囲でできるだけ多くの資金調達を目指す。同社は格下げ のリスクなしで少なくとも50億ドル(約4190億円)調達できると ソーンバーグ・インベストメント・マネジメントのマネジングディレ クター、ジェーソン・ブレーディ氏は試算している。

スティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)は、368億ドル に上る現金と短期有価証券の一部を配当や自社株買いの格好で株主に 還元するよう求める圧力にさらされている。同社はこれらの現金の多 くを海外で保有しているため、本国に送金すれば納税義務が生じる。 投資適格級企業の借り入れコストが過去最低近い水準となる中、同社 は今月起債した米ホーム・デポやデルに追随するとみられる。

ソーンバーグでマイクロソフト株を含めて560億ドル超の運用に 携わるブレーディ氏は「マイクロソフトが自社株は割安で安く起債で きると考えているのは明らかで、起債しないことはないだろう」と述 べた。

同関係者によると、起債は会計年度末(2011年6月末)前に行わ れる可能性があり、早ければ年内になるとみられる。同社の昨年度の フリー・キャッシュフロー(純現金収支)は約220億ドルで、その うち半分は米国で、残り半分は海外で保有していたという。