トリシェ総裁:銀行資本新規制、米当局が導入すると確信

欧州中央銀行(ECB)のト リシェ総裁は、バーゼル銀行監督委員会が合意した銀行自己資本に関 する新規制を米当局が導入することに確信を表明した。世界の中銀総 裁を代表して語った。

同総裁は国際決済銀行(BIS)中央銀行総裁会議で議長を務 めた後の記者会見で、「米当局について、また昨日と本日ここに集ま ったすべての関係当局について、新基準を導入することを100%信 頼している」とし、「世界規模でわれわれが合意した基準が順守され るよう、最大限の力を注いで監視するのが監督当局の責任だ」と言 明した。

BISのバーゼル銀行監督委員会は12日、資産の7%に相当 する普通株を保持することを銀行に義務付ける案で合意した。7% は将来の負荷に備える上積み2.5%を加えた数字。基準を満たせな い銀行は増資を求められることはないものの、配当を実施できない。

トリシェ総裁は「決定された内容は世界レベルですべての銀行 に必要なものだ」として、「今はグローバル経済の時代だ。経済、金 融両面で結びついており、公平な活動の場が必要だ」と続けた。

新規則では資本の定義とリスクの査定方法も厳格化された。一 部の銀行は配当や報酬を制限されることになる。ドイツ銀行などは 既に、増資の計画を明らかにした。

トリシェ総裁は、新規則は銀行システムの弾力性を高めることに より、世界経済の回復を阻害するのではなく促進するとの考えを示し た。「われわれは、世界で今見られている景気回復を脅かすことなく、 新規則への移行が進むと考える。新規則は世界経済と成長にプラスだ」 と語った。

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