EU:ユーロ圏の10年成長率予想1.7%に上方修正-下期は鈍化へ

欧州連合(EU)の欧州委員会は、 今年のユーロ圏経済成長率見通しを従来予想のほぼ2倍に上方修正し た。7-12月(下期)は1-6月(上期)に比べ成長が鈍化するとの 見通しも示した。

欧州委は13日公表した半期経済見通しで、今年のユーロ圏成長率 を1.7%と予想した。従来は0.9%を見込んでいた。7-9月(第3四 半期)は0.5%、10-12月(第4四半期)は0.3%に鈍化するとの見 通しも示した。

ユーロ圏の4-6月(第2四半期)は輸出急増と内需回復で4年 ぶり高成長となった。欧州委は各国政府の財政赤字削減の取り組みが 成長を鈍化させると予想した。

レーン欧州委員(経済・通貨担当)は発表資料で、景気は「明ら かに回復しつつある」とし、「内需の回復は雇用市場にとって良い兆候 だ」と指摘。その上で「しかしながら、不確実さは残り、金融安定を 守るとともに財政健全化を進めることが引き続き最優先課題だ」と付 け加えた。

EU加盟27カ国全体では、今年の成長率は1.8%(従来予想1%) と見込まれている。ドイツの成長率予想は3.4%と、従来予想のほぼ 3倍に上方修正された。フランスとイタリアの成長見通しも上方修正 された。スペインはマイナス0.3%成長が予想されるものの、従来の マイナス0.4%からは改善した。

脆弱

欧州委は、景気回復は依然として「脆弱(ぜいじゃく)」だとし、 加盟各国間で展開は「均等でない」と指摘。さらに、金融市場は5月 時点の緊張から「部分的に回復」したにすぎないとの認識を示した。

さらに、「世界経済の二番底の可能性は低いものの、回復は今年後 半に軟調局面に陥るだろう」とし、「回復は一律ではなく、新興市場で は強く、幾つかの先進国・地域では依然として脆弱だろう」と予想し た。

雇用拡大と賃金引き上げに企業が慎重であることから、ユーロ圏 の今年のインフレ率は平均1.4%と、従来予想の1.5%を下回る見込み。 09年のインフレ率は0.3%、成長率はマイナス4.1%だった。

-Editors: Fergal O’Brien,

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