米国:長期債買い入れた投資家、損失被る-景気懸念後退で利回り上昇

【記者:Shannon D. Harrington、Tim Catts】

9月13日(ブルームバーグ):米国で3月以降最大の長期債供給 に飛びついた投資家は、損失を被りつつある。米経済がリセッション (景気後退)に逆戻りするとの懸念が後退し、利回りが上昇している ためだ。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、 15年後に償還期限を迎える社債の価格は8月31日以降で3.15%下落。 一方、1-10年後に償還される社債は下落率が0.67%にとどまった。

8月までの3カ月間には、期間が長めの債券は11%値上がりし、 上昇率は期間が短めの債券(5%)の2倍余りに達していた。過去最 低水準の利回りを背景に、投資家が比較的高利回りの債券の購入を求 めたことが影響した。

こうした状況は、景気が投資家の予想以上に速いペースで回復す れば、長期債の利回りが上昇し価格が下落するという付加的なリスク があることが浮き彫りにしている。BOAメリルリンチの指数による と、利回りの変動に対する価格の反応度を示す社債のデュレーション が8月末時点で過去最高水準に達している。

ナショナル・ペン・インベスターズ・トラストの運用担当者、ジ ェームズ・バーンズ氏は、今は利回りの高さにこだわる時期ではない とし、「回復が極めて低調でも、利回りが上昇(価格は下落)する前兆 だ」と述べた。

ブルームバーグのデータによると、8月に起債された期間15年超 の米ドル建て社債は144億ドル(約1兆2100億円)。156億ドルを記 録した3月以来最大だった。

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