GSユアサ株が2カ月超ぶり高値、リチウム電池や業績上振れへの期待

ジーエス・ユアサ コーポレーショ ンの株価が前週末比4.9%高の597円まで急反発。2カ月超ぶりの高値 を付けた。電気自動車の生産拡大により、リチウムイオン電池事業の収 益化が前倒しになるとの期待が出ている。アジア向けの自動車用・二輪 車用バッテリー需要が好調で、今期(2011年3月期)業績の上振れ観 測も追い風となっている。

同社らが共同出資する「リチウムエナジージャパン」が欧州で電気 自動車用の電池工場を建設する、と10日付の朝日新聞が報じたほか、 9日には韓国最大の自動車メーカーの現代自動車が12年末までに電気 自動車2500台を生産する計画を発表。電気自動車の将来的な生産拡大 をめぐるニュースが相次いでいる。

独立系株式調査会社TIWの水田雅展アナリストは「欧州での生産 報道は、仏プジョーとの連携で欧州での拡販に基づくシナリオだとすれ ば株価にプラス要因」だと指摘。さらにハイブリッド車に比べて電気自 動車のほうが環境車マーケットで将来主力になるのではないかとの見方 が市場で広がっているとし、「リチウムイオン電池事業の収益化が会社 想定より前倒しの13年3月期になる可能性が出ている」と強調した。

会社側は今期の連結営業利益を前期比30%増の150億円と計画し ている。これに対し、水田氏は「中国や東南アジアでのバッテリー販売 は新車用・補修用とも伸び、足元の業績は絶好調。会社計画の増額は間 違いない」と述べ、同170億円を予想している。