株式恐怖指数、過去最大級の不安心理の高まり示唆-買いのサインか

株式相場急落の不安を反映するオ プション指数は、欧米や新興市場でそうした恐怖が過去あまり例のな い水準まで高まっていることを示唆している。しかし、これは今が買 い時であることを意味しているかもしれない。

ブルームバーグ集計のデータによると、米国株の下落に備える保 険料の指標となるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティ リティ指数(VIX指数)の先物は、同指数が3カ月で31%上昇する ことを織り込んでいる。欧州や新興市場の同様の指数も先物との格差 が過去最高に近い水準まで拡大。VIX指数と先物の水準がここまで 開いた過去7回のうち5回については、米S&P500種株価指数がそ の後半年間に平均11%上昇した。米証券会社ベアー・スターンズの事 実上の破たんから2カ月経過した2008年5月が例外の一つだが、株価 はその後40%下落した。

約1兆ドル(約84兆円)規模の包括的金融支援策を打ち出しても 欧州債務危機が改善に向かわず、米企業も雇用を増やしていない兆候 が表れる中で、投資家は極度の悲観論に説明がつくかを見極めようと している。強気派は、恐怖心が高まる時こそが絶好の買い時だと話し、 20年で最も高い企業利益の伸びが予想されることを考えると、世界経 済が鈍化する中にあっても、株価が買い得の水準にあることがやがて 分かるだろうと指摘する。

クラリデン・ロイのファンドマネジャー、マティアス・ファンク ハウザー氏は「悲観的な見方があまりに強かったので、自信が戻って くるには時間がかかるだろう」と述べ、「どこを見ても、株式は現在、 非常に魅力的だ。相場は行き過ぎており、センチメントに少しでも変 化が表れれば、ここから素晴らしい上昇が実現する可能性がある」と 説明した。

S&P500種は10日、前日比0.5%高の1109.55で取引を終了。 米失業保険申請件数の減少が材料視された。VIX指数は3.2%上昇 の21.99と、週間ベースでは8月13日以来で初の上昇となった。同指 数の3カ月物先物は9月3日時点でVIX指数を8.09ポイント上回 り、両者の格差は7月20日に記録した過去最高に近い水準にまで拡大 した。

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