石井表記株が上場来最大の下落率、上期赤字拡大と操業停止

プリント基板製造装置メーカー最 大手の石井表記株が一時約6年9カ月ぶりの安値に沈むと同時に、 2000年3月の東証2部上場以来、最大の日中下落率を記録した。同社 は10日、特別損失発生による上期赤字額の拡大と、火災による子会社 操業の一時停止を発表、収益悪化への懸念から売り圧力が高まった。

午後1時時点の株価は前週末比15%安の908円で、東証2部の下 落率1位。一時は18%安の870円と03年12月9日以来の安値水準ま で売られた。売買高は3万1900株と、過去半年の1日当たり平均7096 株に対し、すでに4.5倍。

同社が10日の取引終了後に発表したリリースによると、太陽電池 ウエハー製造子会社の石井表記ソーラー株式取得に伴うのれんの減損 処理などで特別損失が発生、2-7月(上期)連結純損失は従来の5900 万円から、3億2100 万円に赤字幅が拡大した。前年同期の損失は1 億4500万円。

また、今月2日に排水処理棟で火災が発生、一部設備を焼損した 石井表記ソーラーの操業を10日から当分の間一時停止することも同 時に発表した。この期間停止の業績への影響は現時点で不明という。

立花証券の平野憲一執行役員は、業績に対する反応が大きいとし た上で、特に中間配当の無配が嫌がられ、配当を取るつもりでいた人 に売られている状態と指摘した。また、厳しい業績への評価から気配 値段階でことしの底値感のあった1000円を切っていたため、「ロスカ ット(損失確定)として、一気に売りが増えた」と言う。石井表記で は、1株当たり5円を計画していた上期末の配当をゼロに見直した。

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