株安と円高で8月の株式投信2カ月ぶり50兆円割れ-協会

8月末の株式投資信託の純資産総 額は2カ月ぶりに減少し、50兆円の大台を割り込んだ。日本や欧州を 中心に世界の主要株式相場が下落したうえ、為替相場で円が一段高と なり、投信が保有する外貨建て資産の評価額減少につながった。

投資信託協会が13日に発表した8月の投信概況によると、8月末 の株式投信の純資産総額は前月末比1兆2855億円(2.6%)減の49 兆198億円だった。設定額から解約・償還額を差し引いた資金純流入 額は4605億円と販売は引き続き好調だったが、運用減が1兆7460億 円発生した。「日本株安と円高がダブルで効いた」と、東京証券取引所 で会見した投信協会の乾文男副会長は話した。

TOPIXの8月の月間騰落率はマイナス5.3%、MSCIワー ルドインデックスは3.9%下落した。米国で発表された経済指標で同 国の景気減速が不安視されたことなどが要因。投資家のリスク回避姿 勢から円が買われ、対ドルで2.6%、対ユーロで5.4%の円高となった。

追加型株式投信の商品分類別に資金動向を見ると、ファンドオブ ファンズが5030億円の資金純流入となった。純流入は2009年1月以 降、20カ月連続。協会によると、「野村グローバル・ハイ・イールド 債券投信(資源国通貨コース)毎月分配型」に1525億円の追加資金が 入り、「日興アシュモア新興国財産3分法ファンド毎月分配型(ブラジ ルレアルコース)」に672億円など、投資対象が新興国やハイ・イール ドの債券で、高金利通貨コースのファンドが販売額を伸ばした。

このほか、バランス型も885億円の資金純流入と好調を維持。半 面、国内株式型や国際株式型、インデックス型は純流出だった。

公社債投信の純資産総額は前月末比953億円増の10兆5958億円。 この結果、投信全体では1兆1902億円(2.0%)減の59兆6156億円 となり、2カ月ぶりに60兆円台を下回った。

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