新銀行規制:狭義資本4.5%で「邦銀増資必要なし」-株価上昇

国際展開する銀行に対する新たな自 己資本規制の枠組みが12日決まり、焦点だった普通株や内部留保など のコアTIER1(狭義の中核自己資本)比率の最低基準は4.5%とな った。市場では邦銀に新たな増資は不要との見方が広がり、みずほ、三 井住友、三菱UFJの大手銀行グループの株価は上昇した。

バーゼル銀行監督委員会に参加する主要国などの金融規制当局の 合意では、コアTIER1比率は最低基準を現行の2%から4.5%に改 め、これを下回れば処分対象となる。さらに配当などの自由な決定には 7%以上を条件とした。4.5%は2015年までに、余力としての2.5%分 は新規制が全面適用される19年までに確保する必要がある。

クレディ・スイス証券の伊奈伸一アナリストは大手邦銀について、 「コアTIER1の4.5%はすでにほとんどがクリアしており、新たな 増資の必要性は低い」と指摘した。シティグループ証券の野崎浩成シニ アアナリストは13日付リポートで、合意した比率全般は「事前予想に 比べ緩やかで移行期間も長期だ」と述べた。

金融庁関係者は13日、新基準について、大手邦銀は通常の経営努 力の範囲で実体経済に悪影響を及ぼすことなく水準の達成は可能との 見解を示した。各行の資本政策によるものの、利益の積み上げによる内 部留保の蓄積などで期限内に自己資本を確保できるとみている。

大手銀行グループの株価終値は、みずほが前週末比2円(1.5%) 高の132円、三井住友が47円(1.9%)高の2586円、三菱UFJが8 円(2%)高の411円。一時よりやや伸び悩んで取引を終了した。クレ ディ・スイスの伊奈氏は緩やかだった合意内容を「好感して株価は上向 きになった」とみている。

UBS証券の試算によると、6月末時点でのコアTIER1比率は 三菱UFJが6.6%、三井住友が5.9%、みずほFG(強制転換優先株 を含む)が4.5%。実際は適用期間に余裕があるため、内部留保の積み 上げが想定できる。

--取材協力 東京 河元伸吾 Editor: Kazu Hirano Hitoshi Ozawa

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