米国債利回りは1950年代以来の低水準へ-PIMCOなど追加緩和観測

債券投資家の間では、バーナンキ 米連邦準備制度理事会(FRB)議長が新たな資産買い取り策を通じ て米国債利回りを1950年代以来の水準に低下させるとの見方が強ま っている。

ゴールドマン・サックス・グループとパシフィック・インベスト メント・マネジメント(PIMCO)は、25%の確率とされるリセ ッション(景気後退)再発の事態を回避するためFRBが年内にも米 国債購入を通じた量的緩和策を再開すると予想している。バンク・オ ブ・アメリカ(BOA)は、FRBが10年債利回りを2011年1- 3月(第1四半期)に過去最低の1.75%に低下させるとの見方を示 している。

8月の米国の雇用者数が予想以上の伸びとなり、製造業は予想を 上回る拡大を見せたものの、デリバティブ(金融派生商品)の動きを みると、投資家の金利低下観測はFRBが09年3月に米国債の購入 を開始した後は見られなかった水準に高まっている。当局は経済成長 を維持し雇用を後押しするため、借り入れコストの押し下げを図って いる。

BOAメリルリンチの米金利戦略責任者、プリヤ・ミスラ氏は 「FRBは成長率の低下に対応し、先手を打って量的緩和を行う必要 が出てくるだろう」と述べ、「FRBは信頼を失う危険を冒したくな いため、買い取りに積極的になるだろう」と分析した。

10年物米国債利回りは先週、米財務省による670億ドル(約5 兆6500億円)相当の国債入札やアイルランドとポルトガルの国債入 札に対する投資家需要の高まりを背景に上昇した。BGキャンター・ マーケットのデータによると、10年債(表面利率2.625%、2020年 8月償還)の利回りは10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上昇し2.79%。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE