ギリシャに新たな緊縮財政措置の必要なし-パパンドレウ首相

ギリシャのパパンドレウ首相は、 デフォルト(債務不履行)の脅威を和らげる政府の取り組みを推進す る方針を強調し、財政再建路線が続く限り新たな緊縮措置は必要ない と言明した。

パパンドレウ首相は12日、ギリシャ北部テッサロニキで「われ われの決意と決定に沿って年末には財政赤字の40%削減が完了して いることに強い自信を持っている。うまく前進している限り、新たな 措置はまったく必要ない」と述べた。

同首相はまた、ユーロ圏諸国と国際通貨基金(IMF)から1100 億ユーロ(約11兆8000億円)規模の緊急支援を受ける見返りに、 公務員賃金引き下げや増税など実施で5月2日に合意したことから、 ギリシャ政府は「一定のデフォルト」を回避したと述べた。この措置 は雇用や支出に打撃を与え、経済成長率は2年連続のマイナス、イン フレ率はユーロ導入後の最高水準に達している。

ギリシャ政府は今年、財政赤字の対国内総生産(GDP)比率を

8.1%と、昨年の13.6%から引き下げる計画だ。パパンドレウ首相は 債務再編が行われていれば、大きな打撃を受けていたはずだと指摘。 その上で、企業の内部留保に適用する税率を2011年に24%から20% に引き下げる11日発表の減税措置について、雇用創出を促すとの見 通しを示した。

11日にはパパンドレウ首相の演説に先立ち、市民ら約1万5000 人が「ギリシャからIMFを追い出せ」、「銀行に金融危機の負担をさ せろ」などと唱えながら市の中心部をデモ行進した。警察は首相に靴 を投げつけようとした49歳の男を逮捕後、釈放した。