ヘッジファンドの原油買い越し:5週間ぶりに増加-景気回復の兆しで

原油相場上昇を見込むヘッジファ ンドなど大口投機家による買い越しが5週間ぶりに増加した。米経済 が1930年以降で最悪のリセッション(景気後退)から回復している兆 しが新たに示されたことが背景にある。

米商品先物取引委員会(CFTC)の週間建玉報告によると、ニ ューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油の買い越しは7日終了週 に8%増え、8月3日終了週以降で初めて増加に転じた。原油相場の 先週の上昇率は2.5%と、7月以降で最大だった。

米労働省が3日発表した8月の雇用統計によると、民間部門雇用 者は前月比で6万7000人増加。7月の増加幅(修正値)は予想を上回 る10万7000人だった。全米不動産業者協会(NAR)が発表した7 月の中古住宅販売成約指数は5.2%上昇し、予想外の上昇となった。

米コンサルティング会社、ショーク・グループ(ペンシルベニ州) のアナリスト、ハムザ・カーン氏は「新規失業保険申請件数が減少し たことに加え、住宅関連指数もプラスだった」と指摘。在庫の減少も 「取引会社が原油在庫を石油精製会社に出荷しようとしていることを 示すため、需要にとって良い兆しだ」との見方を示した。

米エネルギー省によると、NYMEXの原油先物の引き渡し場所 となるオクラホマ州クッシングの原油在庫は5週連続で減少し、7月 末以降6%減の3550万バレルとなっている。

CFTCのデータによると、ヘッジファンドなど大口投機家の原 油先物とオプションの買い越しは7日終了週に6262枚増の8万4597 枚。原油相場が1バレル当たり80ドルを超えた8月初め以降では37% 減少している。