今週の米経済指標:8月の小売売上高、2カ月連続増加か-14日発表

米国の8月の小売売上高は、値引 き販売が奏功して2カ月連続の増加となり、今後も景気拡大が続く様 子を示す可能性が高い。今週の経済指標発表を前にエコノミストらが 指摘した。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト63人を対象にまとめた 予想中央値によると、商務省が14日発表する8月の小売売上高は前月 比0.3%増の見込み。7月は0.4%増だった。他の経済指標は、鉱工業 生産が鈍化したことやインフレが抑制されている兆候を示すとみられ る。

消費者は先月、売上税がかからない「タックスフリー・ホリデー」 を活用し、コールズやロス・ストアーズなどの小売りチェーンで買い 物をした。これらの指標は、成長ペースは減速したものの景気が二番 底に陥ることはないという米連邦公開市場委員会(FOMC)の見解 を裏付けている。

MFグローバルのチーフエコノミスト、ジェームズ・オサリバン 氏は「かなり緩慢な景気回復だが、少なくとも成長は続いている」と 指摘。「なお道のりは長い。信頼感の回復と雇用の伸びの加速が必要 だ」との見方を示した。

8月の小売売上高は、自動車を除いたベースでは前月比0.3%増 の見込み。7月は0.2%増だった。6月までは2カ月連続で減少して いた。

リテール・メトリクスのケン・パーキンス社長によると、8月の タックスフリー・ホリデー(計17日間)には、7月より値引き幅が大 幅だったショッピング・モールの来客数が増えた可能性が高いという。

ブルームバーグ調査によると、米連邦準備制度理事会(FRB) が15日発表する8月の鉱工業生産指数は前月比0.2%上昇の見込み。 自動車販売の伸びを支えに7月は1%上昇だった。

ニューヨーク連銀とフィラデルフィア連銀が発表する9月の製造 業景況指数は、製造業活動が今年前半に比べ減速したことを示す可能 性がある。

17日発表される9月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指 数(速報値)は70と、8月の68.9を上回る見込み。リセッション(景 気後退)が始まった2007年12月までの5年間の平均は89だった。

労働省が17日発表する8月の消費者物価指数(CPI)は7月に 続いて前月比0.3%上昇になり、消費需要が限定的なのに伴いインフ レが抑えられている様子を示す見込み。

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