欧州債(10日):独2年債下落、景気回復兆候で-週間は3週連続安

欧州債市場ではドイツ2年債相 場が下落。前週末比でも下げ、3週連続安となった。世界的に景気回 復が勢いを増しつつあるとの兆候で、域内で最も安全とされるドイツ 国債に対する需要が後退した。

独2年債利回りは約1カ月ぶりの高水準となった。9日発表され た米新規失業保険申請件数が市場予想を上回る減少だったのに加え、 日本の4-6月(第2四半期)国内総生産(GDP)の成長率が上方 修正されたことや、フランスの鉱工業生産がエコノミスト予想を上回 る伸びとなったことが背景にある。

野村ホールディングスのアナリストらによると、欧州連合(EU) 内の銀行の大半は資本が余剰にあり、バーゼル銀行監督委員会が策定 する自己資本比率の最低基準を容易に満たす見込みだ。

コメルツ銀行(フランクフルト)の金利ストラテジー責任者、ク リストファー・リーガー氏は、「リスク意識の変化が2年債利回りを 押し上げた」と述べ、景気回復の兆候は長期債よりも短期債に打撃を 与えるとの見方から、「ユーロ圏諸国の短期債にはまだ若干リスクが ある」と続けた。

ロンドン時間午後4時現在、独2年債利回りは前日比3ベーシス ポイント(1bp、bp=0.01%)上昇の0.74%と、先月5日以来 の高水準となった。週間ベースでは7bp上げた。10年債利回りは 7bp上げ2.41%。3日以降では5bp上昇した。