新興国に「大量の投資資金」流入、資本規制導入のリスク-ゴールドマン

新興国経済への資本の純流入が 過去最高水準で続いており、資産価格を押し上げているほか、政府に よる資本規制導入のリスクを高めている。ゴールドマン・サックス・ グループが10日付の調査リポートで指摘した。

ゴールドマンのシニア外為ストラテジスト、ロビン・ブルックス 氏(ニューヨーク在勤)は電子メールでのリポートで、新興市場への 資本流入は年間5750億ドル(約48兆4000億円)と、かつてない ほどの水準で推移しており、金融危機前の水準と比べ20%多いと指 摘。先進国が低金利となっていることで、投資家はより高いリターン を求めて高成長の新興国経済に資金を投じていると説明した。

ブルックス氏は「われわれの基本シナリオは依然、先進国経済が 緩やかなペースで成長するというものだ」とし、「それが、より高い 利回りを得ようと新興市場に『大量の投資資金』を向かわせる一因と なっている」と解説した。

ゴールドマンは、資本の流入で新興国の資金調達が割安になり、 債券利回りの低下や内需拡大につながっていると指摘。資本流入はま た、通貨を押し上げるほかインフレ圧力を生み、その影響で一部の国 では海外からの資金流入に対する規制が導入される恐れがあると言及 した。

ブルックス氏は「一部の新興市場ではすでに資本規制に動いてお り、そうした措置が一段と広がるリスクは引き続き存在する」と説明 した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE