国債特別参加者会合:国債買入消却は減額方向で良いとの意見が多数

財務省は10日、証券会社や銀行の 関係者で構成する国債市場特別参加者会合を開催し、10-12月期の買 い入れ消却や流動性供給入札の予定額などについて意見交換した。参 加者からは、買い入れ消却を減額する方向で良いとの意見が多数を占 めた。財務省幹部が会合後の記者説明で明らかにした。

財務省幹部によると、同期の買い入れ消却について、10年物価連 動債は発行残高が減少していることから、減額方向を続けて良いとの 意見が大勢だった。一方、同15年変動利付債に関しては、減額しても 良いとの意見と現状維持を求める意見とに分かれた。7-9月期の同 消却予定額は物価連動債が4000億円程度、15年変動利付債は2400億 円程度。

半面、10-12月期の流動性供給入札については、財務省から7- 9月期の月6000億円のペースを維持するとの提案に対して、反対意見 は出なかった。一方、中長期的な観点からは補完的役割という位置付 けなので減らした方が良いという意見と、既発債への需要もあり増や しても良いという意見に分かれた。

最近の国債市場の状況に対しては、6月以降に海外景気に対する 不安感などから超長期債などに買いが入り金利は低下した後、行き過 ぎた景気悲観論が解消され、9月期末決算を意識した売りが出て金利 は上昇したとの見方が出た。今後については、経済状況が急激に上向 く見通しでないことに加え、円高・株安傾向が急激に変化しそうにな いことから比較的低位で推移するとの見通しが多かった。

同省は、主要な機関投資家などで構成する国債投資家懇談会(座 長:吉野直行慶応大学教授)を13日に開催する予定。そこでの議論を 踏まえた上で、詳細を最終的に決定する。