野村:第2四半期は赤字の可能性、海外業務で-JPモルガン

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野村ホールディングスの第2四半期 (7月-9月)連結純損益は赤字になる可能性が出てきた。JPモルガ ン証券の調査レポートによれば、国内では黒字を計上する一方、海外業 務では赤字が見込まれるという。

JPモルガンは10日付リポートで、国内外を合わせた第2四半期 野村HDの連結純損失は約180億円と推定し、前年同期の277億円の黒 字から赤字に転落する見通しを示した。人件費などのコストが一依然と して高い中、トレーディング損益が縮小したことなどから純営業収益が 過去4四半期で最低水準になるとしている。

JPモルガンは同日、野村の株式に対する投資判断をオーバーウェ ートから中立に引き下げた。野村の菅井馨子広報担当はコメントを控え ている。

野村では2年前に米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスのア ジア・欧州事業と約8000人の従業員を承継して以来、不安定な決算が 続いている。7082億円と過去最大の純損失を計上した翌年の2010年3 月期には678億円の黒字を確保したが、この第1四半期(4-6月)は 前年同期比8割減の23億円にとどまった。

収益が伸び悩む一方で、野村はグローバル市場で投資銀行業務のシ ェアを増やしている。ブルームバーグ・データによるランキングでは、 第2四半期(4-6月)はエクイティ関連の引き受けが6位(57億ドル 相当)と1年前の10位(41億ドル)から上昇した。M&A(合併・買 収)助言は9位(543億ドル)、1年前は12位(203億円)だった。

野村の株価は10日前日比2円(0.4%)安の461円で取引を終了。 日経平均株価は1.6%上昇した。