荒井戦略相:景気は持ち直し、先行きは予断許さず-GDP

荒井聡国家戦略兼経済財政担当相 は10日午前の閣議後会見で、同日朝公表された今年4-6月期の実質 国内総生産(GDP)2次速報が上方修正となったことを受け、「民間 設備投資などが極めて順調だったということで、景気の持ち直しとい う方向性は依然として変わっていない」と述べた。一方で、先行きは 「まだまだ予断を許さない」と慎重な見方を示した。

GDP2次速報は前期比0.4%、年率換算では1.5%増となった。 1次速報はそれぞれ0.1%、0.4%の増加。

一方、政府が同日朝閣議決定した緊急経済対策は、日本銀行に対 して「さらなる必要な政策措置を取ることを期待する」とし、デフレ 脱却に向け追加金融緩和を要請する可能性を示唆した。これについて 荒井戦略相は「日銀の独立性は尊重しなければならないと思う」とし ながら、円高で景気下振れリスクも強まる中、政府と日銀が一体的に 取り組んでいく必要性を強調した。

同対策が、急速な円高に関して「看過できない問題であり、政府 は必要な時には為替介入を含め断固たる措置を取る」と明記したこと については、「恐らくこれまでに比べて一段と強い表現をすることにな った」と説明。市場の反応については「きょうは少し円安に振れてい る」としつつも、「マーケットのことはマーケットに聞くしかない」と 述べるにとどめた。

半面、対策では円高が輸入や海外企業とのM&A(企業の合併・ 買収)に有利な条件をもたらすなどのメリットにも言及していること について「必ずしも円高が悪くないという論調も出てきている」と指 摘し、「ある意味で急激な為替変動が一番問題だ」と語った。

一方、日本振興銀行の破たんについては「わが国の金融システム の安定が脅かされるということにはならないと確信している」と述べ、 実体経済への影響についても「大きな影響はない」と語った。