積ハウス株が続伸、業績予想を増額-政策効果で戸建て好調

住宅首位の積水ハウス株が続伸。 住宅ローン減税の拡大や、住宅版エコポイントなど政府の各種施策を追 い風に主力の戸建て住宅販売が好調、今期(2011年1月期)業績予想 を9日に上方修正した。収益上振れを評価した買いで、前日比1.8%高 の756円まで上昇した。

今期の連結純利益は従来予想を30億円上回り300億円(前期は 293億円の赤字)になる見通し。戸建て中心に住宅販売の受注が伸びて いるほか、リフォーム受注も回復している。下期には創立50周年記念 商品の販売に注力し、受注増を狙う。

野村証券金融経済研究所の福島大輔アナリストは、低金利に加え、 政府の住宅取得減税政策が奏功し、足元で需要は増加基調にあると、9 日付リポートで指摘。「減税策は来年以降も続くとみられるうえ、創立 50周年に絡めた営業努力で、需要の回復基調は維持できるだろう」と 述べている。

福島氏によると、前期に販売用不動産から固定資産へ振り替えた不 動産607億円に減損リスクが残るが、現時点では300億円程度が最大損 失額という。税効果も考慮すると1株当たり28円程度の含み損で、野 村証による今期予想BPS(1株当たり純資産)1072円から28円を控 除した1040円を目標株価とする考えは変わらないとしている。