TB買い切りオペの応札増加-証券会社が在庫整理で売り

日本銀行がこの日実施した国庫短 期証券(TB)買い切りオペは応札額が増加した。9月中間期末を控え て証券会社から在庫整理の売りが出たためだ。

TB買い切りオペ3000億円の応札額は1兆6299億円と、前回の 9882億円から急増。応札倍率は5.42倍と8月6日以来の高水準にな った。前日終値と比べた平均落札利回り格差はプラス0.002%となり、 利回りが小幅上昇した。

市場関係者の間では、今回のオペで132回債(償還11月29日、 前日終値0.105%)の応札が膨らんだと指摘する声が多かった。同債 は8月25日の入札で、追加緩和観測を背景に平均落札利回りが

0.1047%と4年4カ月ぶりの低水準を記録したが、投資家への販売は 低調だったため、証券会社の在庫は膨らんでいたという。

また、残存期間6カ月物以上の長めの銘柄がオペで売却されたと の見方も出ていた。国内証券のTBディーラーによると、銘柄によって 需給に偏りがあり、特に新発3カ月物135回債(償還12月13日、前 日終値0.11%)は在庫調整の売りが出やすいという。同債は今週の市 場で0.11%まで売られる場面があった。

一方、国内外の投資家から需要が集まった133回債(償還12月 6日)は業者間の売りも少なく、ディーラーのショートカバーで

0.10%まで利回りが低下した。21日に国債の大量償還日を控えて、残 存期間1、2カ月程度の銘柄は0.105%近辺で散発的な買いが指摘さ れたほか、新発6カ月物134回債の0.105%の買いも見られた。

レポ下げ渋り、振興銀破たんの影響なし

レポ(現金担保付債券貸借)金利は0.11-0.115%で下げ渋り。 証券会社から新発TB3カ月物の資金手当ての需要が根強い上、準備預 金の積み最終日を15日に控えて銀行が資金運用に慎重になっている。 銀行の手元資金は潤沢だが、証券会社は期末を控えて金利上昇への警戒 感もあり、取引を急ぎやすい展開になっている。

日銀はこの日、13日スタートの本店共通担保オペ(期日10月1 日)を期日到来額より2000億円多い1兆円に増額。14日スタートの 全店オペ8000億円(期日10月15日)も実施した。落札金利はいず れも0.11%で横ばいだった。

一方、無担保コール翌日物は誘導目標0.1%に対して0.08-

0.085%近辺で低位安定した。銀行は準備預金の積み上げが順調に進ん でおり、調達意欲が弱かった。この日の当座預金は1000億円減の14 兆5000億円程度、準備預金(除くゆうちょ銀)は横ばいの11兆7000 億円程度だった。

日本振興銀行が経営破たんする見通しになったものの、同行は日 銀当座預金に口座を持たず、民間銀行間の決済システムである全銀ネッ トにも参加していない上、インターバンク市場での資金調達もないため 、市場に与える影響はなかった。日銀は朝方、金融システムの安定性に 影響ないとする総裁談話を発表した。

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