【個別銘柄】キヤノン、輸出、振興銀関連、東エレク、Fリテ、王将

きょうの日本株市場で、株価変動 材料の出た銘柄の終値は以下の通り。

キヤノン(7751):前日比5.6%高の3750円。1500万株を上限に 自己株式取得を行う、と9日に発表。発行済み株式総数に対する割合 は1.2%、取得総額の上限は500億円。資本効率向上を図り、将来の 株式交換など機動的な資本戦略に備えるためで、取得期間は10日から 11月12日まで。需給改善期待から買いが優勢だった。

輸出関連株:トヨタ自動車(7203)は0.7%高の2951円、ファナ ック(6954)が1.6%高の9700円、信越化学工業(4063)が3.2%高 の4195円など総じて上昇。前日発表された米国の新規失業保険申請件 数が予想より大幅に減少した上、為替相場で円高が一服、過度な景気 や企業業績懸念が後退した。

日本振興銀行の保有株:金融庁が日本振興銀に全業務停止を命じ、 インデックス・ホールディングス(4835)が4.3%安の4060円、中小 企業信用機構(8489)が11%安の162円、Jトラスト (8508)が4.6% 安の292円、ニッシン債権回収(8426)がストップ安となる300円(26%) 安の850円と、同行が保有する銘柄に売りが広がった。振興銀は10 日、東京地裁に民事再生手続き開始を申し立て、金融庁は一定金額ま でしか預金を保護しないペイオフを初めて発動する。

半導体製造装置株:東京エレクトロン(8035)が3.6%高の4150 円、アドバンテスト(6857)が1.6%高の1615円、東京精密(7729) が1.2%高の1089円など。野村証券は9日、セクター判断「強気」を 継続。アジアの大手半導体メーカーの大型投資で、2010年度の製造装 置市場は予想よりも大幅に上振れる可能性が高いとし、成長率を前期 比86%増と従来の52%増から上方修正した。ただ、11年度について は33%増から5%増に下方修正。

コクヨ(7984):2.7%高の675円。中国政府が外資系企業にイン ターネットによる通信販売を解禁する、と10日付の日本経済新聞朝刊 が報道。報道によると、コクヨは中国の現地法人が展開しているオフ ィス用品のカタログ販売をネット販売に切り替える。また、ファース トリテイリング(9983)は自社サイトで「ユニクロ」商品のネット販 売を始めるもよう。Fリテイリは5.6%高の1万1790円。

乃村工芸社(9716):9.5%安の248円。一部の大型案件で予定を 上回る原価が発生、価格競争の激化も響き、11年2月期の純利益は従 来計画の前期比97%増から一転、51%減益の2億円になりそう、と9 日に発表。収益性の悪化を嫌気する売りが膨らんだ。

海運株:東証1部33業種の海運指数は1.7%高で、上昇率4位。 米統計をきっかけに世界的景気不安が和らぐ中、ばら積み船の国際運 賃指標のバルチック・ドライ指数は9日の取引で9連騰。約3カ月ぶ りの3000ポイント回復が迫り、需要好転の動きが鮮明になってきてい る。売買高上位では、日本郵船(9101)が1.5%高の337円。

セガサミーホールディングス(6460):1.6%高の1306円。ドイツ 証券は9日、新規に投資判断「買い」で調査を開始。主力のパチスロ 機の需要減少で業績が悪化していたが、現在は規制に沿ってユーザー が楽しめる機種を相次ぎ開発、同社製品の人気の高まっている点を評 価した。11年3月期の1株利益は会社計画の87円に対し122円と予 想、PER15倍に当たる1800円に目標株価を設定した。

日立建機(6305):2%高の1761円。4-9月の連結営業利益が 期初計画を20億円程度上回り、130億円強になりそうと10日付の日 経新聞が報道。前年同期は9億円。中国や東南アジアで油圧ショベル など建設機械の需要が急増したとしている。業績好転期待から買いが 優勢だった。

DOWAホールディングス(5714):1.3%高の475円。土壌浄化 事業で中国に合弁会社を設立する、と前日に発表。中国では土壌浄化 の需要が急速に高まっており、約13兆円と推定される日本の市場規模 をしのぐと考え、本格進出を決めた。

楽天(4755):3.8%高の6万200円。保有するTBSホールディ ングス(9401)株式買い取り請求に関する特別抗告を取り下げた、と 9日に発表した。TBSHDは0.2%高の1058円。

大和ハウス工業(1925):1.4%高の846円。請負事業、分譲事業 の利益率が改善しているなどとし、シティグループ証券では投資判断 「買い」を確認した。

ミライアル(4238):6.1%安の1851円。パソコン、デジタル家電、 スマートフォンなどの市場拡大に伴う半導体市場のおう盛な需要を受 け、300ミリシリコンウエハ出荷容器などプラスチック成型事業が好 調、2-7月(上期)連結営業利益は前年同期比6.4倍の17億円だっ た。ただ、27億円としている11年1月通期計画は維持、増額修正を 見込んでいた向きの売りが出た。ブルームバーグ・データにあるアナ リスト8人の予想平均は31億円。

王将フードサービス(9936):2%高の1986円ときょうの高値引 け。午前11時に公表した8月の直営全店売上高は前年同月比4%増。 丸7年続いた前年同月水準を上回る状況が7月にストップしたが、当 月は再びプラスに転じた。既存店ベースでは、2.5%減と7月の6.1% 減からマイナス幅が縮小。

トレジャー・ファクトリー(3093):2.1%安の595円。9日に発 表した8月の既存店売上高は前年同月比1.4%増だったが、3-8月 上期で見ると0.7%減にとどまった。同社はリサイクルショップの運 営を行っている。

スカイマーク(9204):5.9%安の619円。全日本空輸(9202)が 香港のファースト・イースタン投資グループと組み、10年末に格安航 空新会社を設立すると9日に発表。11年度下期に全日空と別ブランド で運航開始の予定、当初は5機、国内外の各3-4路線で運行する計 画で、今後の乗客争奪の激化を見込む動きが広がった。羽田空港拡張 などを材料視した買いで、連日年初来高値を更新していた反動もある。

ベクター(2656):10%高の9万8500円。大阪証券取引所から、 10月12日の新たなジャスダック市場の開設に伴い改正されたJ-Stock 銘柄に選定されることになった、と9日に発表した。大証では、新ジ ャスダック市場銘柄のうち、流動性・時価総額のマーケットバリュー を重視し、一定基準を満たした銘柄をJ-Stock銘柄に選定している。