首相:年内の補正予算編成も視野-小沢氏、国債増発も念頭(Update1

菅直人首相は10日午後、民主党 の中堅・若手議員が主催した代表選に向けた公開討論会で、年内に 補正予算を編成することも視野に景気対策に取り組む決意を表明し た。首相は今年度の税収増分を充てる考えも示したが、小沢一郎前 幹事長は国債増発も念頭に置いて取り組む姿勢を改めて強調した。

首相は現在の経済情勢について「やや足踏み状態になっている」 と指摘した上で、「税収が一部予定よりも上がる可能性が大きくなっ ている。そういうものを含めて年内に補正予算を組むことも視野に 入れて、景気を下支えし、新成長戦略の前倒しをこの中でやってい く」と語った。

これに対し、小沢氏は「秋口から暮れにかけて景気の底割れと いうようなことが非常に懸念されている」と指摘。「財政健全化はも ちろん大事だが当面の景気対策ということで、2兆円でもし不足な 場合は国債を増発するということも念頭に置いて景気対策に万全を 期すべきだ」と述べ、2兆円の予算枠を超えた対策も必要との認識 を示した。

外為市場での円高傾向について菅首相は、海外でのインフラ投 資を促進する意味で「中長期的にはプラスの面もある」と分析。た だ、「わたしも財務相も急激に乱高下する状況は日本経済に支障があ るので断固たる措置を取る」と述べ、介入を含む対策を検討する方 針を示した。

ユーロ安に誘導

また、「今の状況はユーロ圏、欧州は、まさにユーロ安に誘導し ていると言ってもいい状況で、米国もいろんなところに輸出倍増と オバマ大統領は言っている」と主要国の対応を紹介。「そういう意味 ではなかなか協調してくれる状況にはなかなか難しい。少なくとも 何らかの行動を我が国が取ったときに、ネガティブなことは言わな いでほしいということでいろいろやっている」ことを明らかにした。

一方、小沢氏は「現実には各国が円高を容認するという状況の 中では日本1国だけがやってもなかなか効果が出ないということも 事実だ」と指摘。「経済はマインド的要素も強い。断固たる処置を取 る、言い換えれば、市場介入も辞せずということを強く政府として 表明すべきではないか」と語った。