ハーバード大基金:運用成績プラス11%-ウィルシャーの指標下回る

世界の教育機関で最も豊富な資金力 を持つ米ハーバード大学は、寄付基金の過去1年間の運用成績がプラ ス11%となったことを明らかにした。同基金のベンチマークを上回る 成績だったものの、ウィルシャー・アソシエーツが算出する年金や寄 付基金などの指標のリターンは下回った。

同基金を運用するハーバード・マネジメントが9日発表した報告 書によると、基金の規模は14億ドル増えて6月末時点で274億ドル(約 2兆3000億円)。寄付金の増加には運用収益のほか、寄贈者からの寄 付金と大学側への拠出が反映されている。

市場急落の数週間前の2008年7月にハーバード・マネジメントの 最高経営責任者(CEO)に就任したジェーン・メンディロ氏は、同 基金の運用成績がマイナス27%と、過去最悪を記録したのを受け、外 部の運用担当者の削減やプライベートエクイティ(PE)投資ファン ドや不動産ファンドへの出資を4割強減らした。

メンディロ氏(51)は年次報告書で「われわれは過去2年間に、 資本の管理と市場の予想外の動きに備えることについて具体的な教訓 を幾つか学んだ」とし、「これまで行ってきた調整を続ける」方針を示 した。

コンサルティング会社ウィルシャーが算出する公的年金や企業年 金、寄付基金などの指標であるトラスト・ユニバース・コンパリゾン・ サービスの過去1年のリターンはプラス13%だった。ハーバード大が 運用指標としているポリシー・ポートフォリオ・ベンチマークの過去 1年のリターンはプラス9.4%だった。

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