欧州債:独国債下落、株高とリスク意欲で-周縁国とのスプレッド縮小

欧州債市場ではドイツ国債相場 が下落。株高に加え、経済統計で米景気減速の懸念が和らいだことを 背景に、比較的安全とされる国債に対する需要が後退した。

独2年債はほぼ1カ月ぶり高水準となった。株価を示すMSCI 世界指数はこの日は堅調。ギリシャ公的債務管理庁(PDMA)のク リストドゥル長官が、ギリシャ国債は「高い利回りを物色する好機だ」 と発言したことを背景に、ギリシャ国債とドイツ国債のスプレッド (利回り格差)は縮小した。

米労働省が9日発表した4日に終わった1週間の新規失業保険 申請件数は前週から2万7000件減少して45万1000件となった。

クレディ・アグリコルCIB(ロンドン)の資本市場戦略担当ア シスタントディレクター、オーランド・グリーン氏は、「ドイツ国債 相場の下落はリスク意識の変化を反映している」と述べ、「株高とス プレッドの小幅縮小で、イベントリスクが低下しつつあるという全体 像が鮮明になった」と続けた。

ロンドン時間午後4時14分現在、独10年債利回りは前日比4 ベーシスポイント(1bp、bp=0.01%)上昇の2.34%。同国債 (表面利率2.25%、2020年9月償還)価格は0.37ポイント下げ

99.25。2年債利回りは7bp上げ0.70%と、先月12日以来の高水 準となった。

周縁国債

周縁国債のドイツ国債に対する上乗せ利回りは縮小した。あるト レーダーが匿名を条件に8日に発言したところによると、欧州の複数 の中央銀行がギリシャとアイルランド、ポルトガルの国債を購入した。

アイルランド10年債の独10年債に対するスプレッドは19bp 縮小し352bp。前日は過去最大となる377bpに達した。ギリシャ 10年債と同年限のドイツ債の利回り格差は14bp縮まり938bp。 前日には957bpまで上昇し、5月7日に付けた過去最大まで16b pに近づいた。

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