ECBリイカネン氏:欧州ストレステストが投資家の信頼回復に寄与

欧州中央銀行(ECB)政策委員会 メンバー、フィンランド中銀のリイカネン総裁は、欧州の銀行を対象 としたストレステスト(健全性審査)が、投資家のユーロ圏16カ国に 対する信頼回復につながったと語った。

同総裁は、ヘルシンキで9日開催されたフィンランド議会でのス ピーチで、「より健全な金融システムには市場参加者間の信頼回復が必 要だ」と述べた上で、「欧州のストレステストはこの信頼回復に寄与し た」と語った。

欧州各国首脳は、ギリシャ財政危機で債務拡大をめぐる懸念が高 まって以降、ユーロ圏や域内銀行に対する投資家の信頼回復に苦戦し ている。欧州連合(EU)は域内銀行91行を対象に今年実施したスト レステストで84行を合格とした。リイカネン総裁はこの日、議会での スピーチ前にフィンランドのテレビ局MTV3とのインタビューで、 世界経済が二番底に陥る「公算は小さい」との認識を示した。

同総裁は「中国や米国、日本から送られるサインは、景気回復が 踊り場に差し掛かっていることを示している」と指摘。「景気刺激策が 終了して財政が安定した後、ユーロ圏でも同じことが起こるとECB は予想している」と語った。