海外投資家が4週ぶり買い越す、過度の米景気不安後退-第1週日本株

9月第1週(8月30日-9月3日) の日本株売買動向では、外国人が4週ぶりに買い越した。米国景気に対 する過度の不安が後退し、これまでの売りポジション(持ち高)を一部 解消したとみられる。

東京証券取引所が9日発表した第1週の投資主体別売買動向(東 証・大証・名証の1・2部合計)によると、海外投資家は605億円買い 越した。海外投資家は先物でも買い越している。同週末の日経平均株価 はその前の週に比べ1.4%(123円)高の9114円となった。

米供給管理協会(ISM)が1日に発表した8月の製造業景況指数 は56.3と、前月の55.5から上昇した。ブルームバーグ・ニュースがま とめたエコノミスト予想の中央値は52.8への低下だったため、予想外 の上昇となり、米景気懸念が薄れた。

野村証券金融経済研究所の藤田貴一ストラテジストは海外投資家の 買い越しについて、「株価下落による水準感や急激な円高進行の一服か らの買いだが、買い戻しの域を出ない。円高を見越して先物で『日経平 均売り・TOPIX買い』を行っていた向きの解消も一因」と述べた。

このほかの買い越し主体は、信託銀行が4週連続(961億円)、投 資信託が5週ぶり(225億円)、事業法人が5週連続(116億円)など となっている。

半面、主な売り越しは、証券会社の自己売買部門が4週連続(1150 億円)、個人が2週ぶり(779億円)。自己売買部門の売り越しは「市 場外取引を通じた海外投資家などの空売り注文を、自己が市場内で売り を出したため」と藤田氏は指摘する。個人の売りは相場下落による信用 買いの解消などとみられる。

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