ハンガリー通貨は一段高も-財政赤字削減への抵抗放棄で信頼向上か

ハンガリー当局は、3カ月に及んだ 財政赤字削減への抵抗姿勢を崩し、欧州連合(EU)と国際通貨基金 (IMF)の提言を受け入れる方針を決めた。これで、同国の国債や 通貨フォリントへの信頼感が高まる可能性がある。

マトルチ経済相は8日のブダペストでの会見で、財政赤字を来年 には、EUが規定する国内総生産(GDP)の3%以下に削減すると 表明した。

RBCキャピタルの新興市場担当シニアストラテジスト、ナイジ ェル・レンデル氏は電話取材に対し、「非常に前向きなものだ。転換点 を迎えたように思える」と評価。その上で、「唯一の疑問は、なぜもっ と早くこうしなかったかだ」と話した。

マトルチ経済相が方針を表明した後、8日の外国為替市場でフォ リントは1%上昇。ブダペスト時間同日午後6時12分(日本時間9 日午前1時12分)現在は、1ユーロ=286.97フォリントで取引され ている。

クレディ・アグリコル・シュブルーの新興市場戦略責任者、サイ モン・キジャノエバンス氏は、対ユーロ相場が5日以内に280フォリ ント、年末までには270フォリントに上昇すると予想する。レンデル 氏は2011年末までに270フォリントに達する可能性があると述べた。

ハンガリー国債(13年償還)の利回りは8日、1ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)低下し、7.06%。日中は一時、16bp 上昇していた。