米国の競争力がさらに低下し4位、日本10位内にとどまる-WEF

世界一の座を昨年失った米国の 競争力が今年、さらに低下した。財政赤字の大きさなどが響き、世 界経済フォーラム(WEF)の年次番付で4位に後退した。

昨年は2004年の番付開始以来で初めて首位を譲り2位。スイ スが昨年に続き今年も1位だった。スウェーデンがシンガポールを 抑えて2位に浮上。シンガポールは3位を保持した。上位10国は ほかに、ドイツ、日本、フィンランド、オランダ、デンマーク、カ ナダ。

米国は1兆ドルを超える財政赤字に加え、国民の政治不信など が弱点と見なされた。139カ国を対象とした調査結果でWEFは 米国について、「多数の弱点がさらに悪化し、2年連続の順位低下 につながった」と説明。「マクロ経済の安定性の欠如が引き続き米 国の最大の弱点だ」と指摘した。

他の主要7カ国(G7)の中で、英国とフランスは12位と15 位にそれぞれ1つずつ順位を上げた。イタリアは48位。

発展途上の大国では、中国が27位(前年は29位)に上昇。 インドは2段階下がって51位。ブラジルも58位と56位から低 下し、ロシアは63位にとどまった。中南米ではチリの30位が最 高。アフリカでは南アフリカ共和国が54位でトップだった。

WEFが毎年公表する番付は、競争力を測る12の項目での順 位と1万3500人余りの企業経営者からの意見調査に基づき決定さ れる。最下位はチャドだった。

マクロ経済の安定性の項目でみると、米国は87位。また、米 政府が民間部門の自由を尊重できなくなり無駄な支出をしていると の見方が企業経営者の間で増えたという。金融市場の発達度でも31 位に低下した。08年には9位だった。

スイスはその革新性と企業文化が評価された。企業の洗練度で 4位、革新の力では2位だった。