日産自:インドネシアも輸出拠点になる可能性、タイに次ぐ

仏ルノーと資本・業務提携関係にあ る日産自動車は、アジア・オセアニア地域で急成長市場のインドネシ アが将来、タイのような輸出拠点になる可能性があるとみている。同 地域では現在、タイを生産拠点と位置付けている。

タイ日産自動車社長で、日産自のアジア・オセアニア地域を統括 する長谷川亨氏は9日、横浜市内の本社で会見し、インドネシアにつ いて、新車需要が急拡大しており、「果敢に攻める市場」と述べた。同 国のシェアで、2010年度の5.8%見込みに対し、12年度は10%以上を 目指す。

日産自はインドネシアで20億円を投資し、現在5万台の生産能力 を13年までに10万台へ拡大する計画。長谷川氏は当面、内需の取り 込みに専念するものの、賃金が安く労働力の質が高いことから「将来 的にタイのような輸出拠点になるポテンシャルがある」と述べた。

インドネシアでは、トヨタ自動車の子会社、ダイハツ工業が21 万台の生産能力を持ち、将来の輸出拠点としての可能性を模索してい る。またトヨタは、09年実績で6万台を生産し、主にアジア・オセア ニア地域向けに1万台を輸出している。

一方、日産自はタイ市場で毎年1車種以上の新型車を投入し、12 年度に10%以上のシェア獲得を目指す。10年度のタイの新車需要は 72万5000台の見込みで、日産自は5万3000台を販売する計画。10 年度のシェアは7.4%の見込み。

また、タイからの部品輸出は10年度に倍増を目指す。09年度の 規模は4億5000万ドルだった。輸出先はインドネシア、マレーシア、 ブラジル、スペインなど15カ国。部品輸出で、タイは日本に次ぐ規模 となる。

グローバルコンパクトカー「マーチ」

日産自は6月30日、新型グローバルコンパクトカー「マーチ」の タイからの輸出を開始し、10年度に9万台のマーチを現地生産してタ イ市場のほか、日本、アジア、オセアニア地域へ輸出すると発表した。

インドネシアでは10年11月から、輸入部品を現地で組み立てる ノックダウン方式で、年間9000台規模でマーチ生産を開始する。

11年にかけ日産自はマーチをタイなど4カ国で生産し、世界160 の国・地域へ輸出販売する計画で、同じプラットフォームの車種を13 年には100万台以上販売する予定。長谷川氏は、タイの労働賃金の安 さや、販売規模の拡大で、マーチの原価は2-3割低減を達成したこ とを明らかにした。

また、タイでの生産に際しては、品質管理体制を大幅に強化した。 通常の最終検査工程に加え、1シフト50人の作業員が再確認を行う工 程を新設、日本からも人材を派遣して検査員を育成しているという。

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