野田氏:本当の意図不明、緊密に連携-中国の日本国債購入

野田佳彦財務相は9日午前の参院 財政金融委員会の閉会中審査で、中国の日本国債購入について「動向 を注目している。本当の意図は分からないが、中国当局と緊密に連携 を図りながら、その意思を確かめながら推移を見守っていきたい」と 述べた。

日本の外貨準備による中国国債購入については「外貨準備は将来 の為替介入に必要な通貨を保有する考え方から米ドルを中心に運用し ている。外貨準備の目的や運用における流動性や安全性を確保すると いう方針に沿って検討されるべき課題だ」と指摘。一方で、「中国の 外準が日本国債を買えるのに、日本の外準では買えないことについて は不自然さを感じる。当局間でその改善に向けて話し合う余地はある」 と語った。

足元の景気動向については「8月以降、為替問題も含めて、足元 の経済金融情勢は下振れリスクが高まっている。さまざまな株式・為 替市場の動向や国民のさまざまな声を踏まえてより厳しい認識を持つ ようになってきている」と述べるとともに、「経済対策は景気への下 振れリスクを排除する意味合いが強い」と語った。

野田財務相はまた、円高をめぐる米国との連携について「ガイト ナー米財務長官とは国際会議の際に二国間会談はこれまでも随時やっ てきた。国際会議以外のところでも電話を含めてさまざまな意見交 換をし、緊密な連携を取っていきたい」と述べた。

日本の国益守るのが基本姿勢

為替政策をめぐる自らの発言について「市場の状況を注意深く見 守るという基本ラインで発言をしてきた。為替相場の過度な変動、無 秩序な動きは経済や金融の安定に悪影響を及ぼすというG7(7カ国 財務相・中央銀行総裁会議)共同声明を踏まえた発言がベースライン だ」と述べた。

その上で「日本の国益をしっかり守るという基本姿勢のなかで(G 7各国と)意見交換をし、交渉をしてきた。これからもそういう決意 でやっていきたい」と語った。

財務相はさらに、「市場の動向を重大な関心を持って見ているな かで、必要な時には断固たる措置を取るという方針に変わりはない」 と、介入も辞さない姿勢をあらためて示した。過去の国内外の介入に 効果については「いろいろな介入の目的がある。それを1つ1つ個別 に評価することは差し控えたい」と述べた。一方で、為替介入の実施 について「いろいろとシミュレーションはしている」を語った。

財務相はこれに関連して「介入の目標について今、つまびらかに することは差し控えたい」と述べるとともに、「断固たる措置には介入 も含まれている」との認識をあらためて示した。外為特別会計の為替 評価損が7月末の試算(1ドル=85円)で約32兆円と、積立金約20.6 兆円を約12兆円上回ることも明らかにした。

政府が10日閣議決定する経済対策の事業規模については、財源と なる経済危機対応・地域活性化予備費9200億円を「はるかに大きくな る」との認識を示した。一方で、財源確保に向けた赤字国債発行に対 して「安易にすべきではない。慎重に判断したい」との認識を示した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE