豪競争当局:NABのアクサ・アジア買収計画への反対を維持

オーストラリアの競争・消費者委員 会(ACCC)は、豪銀ナショナル・オーストラリア銀行(NAB) が資産運用会社アクサ・アジア・パシフィック・ホールディングスを 133億豪ドル(約1兆280億円)で買収する案に対し、反対をあらた めて表明した。承認獲得に向けたNABの譲歩が十分でないことを理 由に挙げた。

ACCCは9日の発表文で、NABがアクサ・アジアの投資プラ ットホーム「ノース」をIOOFホールディングスに売却する案では 買収承認に不十分だと指摘した。ACCCは買収計画に反対する決定 を4月19日に発表していた。

豪ニューサウスウェールズ大学のオーストラリアン・スクール・ オブ・ビジネスのピーター・スワン教授(金融学)は、「ACCCはわ ずかに残る競争を維持したい考えだ」と指摘。「この分野で集中が進み 過ぎていると説得された」と述べた。

今回の決定で、資産運用で豪州2位のAMPが10カ月に及ぶ買収 合戦に勝利する可能性が出てきた。AMPは昨年12月14日、アクサ・ アジアに129億豪ドルの新たな買収提案を行った。その3日後にはN ABが対抗案を示していた。AMPの買収案は当局の承認を受けてい る。

NABの広報担当、ジョージ・ライト氏はコメントを控えた。